5年前に友人とイタリアへ行きました。8泊10日の行程でミラノからローマまでのイタリア縦断コースです。時期は4月で観光目的です。友人がクラシック音楽家なので美術館や街歩きのほか、本場のオペラを楽しむために行きました。

あとは10年前、8年前、7年前にドイツへ旅行したことがあります。1回目と3回目は1人で、2回目は友人と行きました。すべて観光目的です。ドイツは3泊5日の短期旅行です。歴史が大好きなので史跡を辿った旅でした。時期は夏もあれば冬の時もありました。

イタリアはコロッセオやウフィツィ美術館など定番の場所から、オルヴィエートの洞窟ツアーや600年以上の歴史があるパヴィア大学など、あまり人がいかないところへ行きました。添乗員無しの個人ツアーです。食事はほとんど街のレストランで食べました。

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ドイツ旅行ではノイシュヴァンシュタイン城や強制収容所など史跡巡りばかりしていました。こちらも添乗員無しの個人ツアーです。現地ガイドを頼むこともしていません。ドイツの朝食はホテルでとりました。レストランのバイキングでしたが、観光客向けに色々なメニューがあったので毎日楽しめました。

イタリアもドイツもとにかく食事が美味しくて大満足でした。歩き回るのですごく疲れるのですが美味しい食事やデザートを食べるとすぐに元気になります。現地の人たちもすごく親切にしてくれました。

イタリアでレストランに入ったとき、注文していない食後酒が出されました。レモンのリキュールです。店員のおじさんに尋ねたら「サービスだよ」と言ってくれました。レシートを見ても金額は付いていません。お会計の時に卓上カレンダーまでくれたのですが、ひとつはイタリアの風景写真のカレンダー。もうひとつは「有名な男性の彫像の『股間』ばかりを写した写真のカレンダー」でした。おじさんは笑顔で「これがイタリアン・アートさ!」と教えてくれました。友だちと大笑いしながらお礼を言ったのを覚えています。

ドイツでは一人旅の時に古い教会に入ったら、係員のおじさんが丁寧に案内をしてくれました。聖堂だけでなく、別室にある展示について教えてくれたり、賛美歌の無料視聴コーナーを教えてくれました。電子辞書を持っていたので、帰り際に例文にある感謝の文を述べたら笑顔で応えてくれました。イタリアとドイツのおじさんたちの笑顔は今でも忘れられません。

イタリアでもドイツでも物乞いに絡まれたのが怖かったです。イタリアのときはオペラ座の入り口に友人と並んでいたら、列に割り込むようにして物乞いのお婆さんが迫ってきました。英語で「NO」と言ったり、ジェスチャーで伝えているのに諦めません。建物の奥に入ったらようやく退散してくれました。ドイツではベルリン大聖堂前の広場で若い女性の物乞いに絡まれました。こちらは一緒にいた友人が追い払ってくれたのですぐに居なくなりましたが、初めての経験だったのでとても驚きました。さすがに年配の女性に大きな声で追い払うのは難しく、最後まで慣れることができませんでした。

また、ドイツは車のマナーが雑なところがあり、たとえ青信号でも横断歩道はさっさと渡らないと怒られます。クラクションは鳴らされるわ、怒鳴り声は上がるわ、慣れていないとぎょっとします。はじめて経験したときは女性のトラック運転手が私に向かって何やら喚いているのが見えました。最初、なんで怒っているのかわからなくて落ち込みましたが、どうやら自分がさっさと先に行きたいから「どけ」と言っているようです。そういう文化で、気にせず無視すればいいと知ってからは気にしなくなりましたが、やはり見知らぬ人が怒鳴る姿は怖いですし、ドキッとさせられます。